「同じ釜の飯を食う」ということ

 「同じ釜の飯を食う」

大学4年間のいちばん重要な四年生の時の秋のリーグ戦の初戦。

初戦はとても緊張する試合で それまでの定期戦で先発メンバーを決めてベストで望んだ試合でしたが大負けをしてしまいました。

今から考えると 理由はいくつかあったと思いますが、リーグ戦自体は団体戦ですが 個人の表彰もあり 一人ひとりが個人の成績に固執してしまってチームとして一つにまとまっていなかったのが大きかったんだと思います。

OB達もこんな為体ではダメだと感じたのか 試合後に道場に集まって学生にハッパをかける、そんな事がこの試合の後ありました。当時はよくありましたが 僕が在籍していた四年間では一番印象深かった試合後でした。そこで何があったかは割愛しますが 何よりOBもコミットせざるを得なかった そんな散々な試合結果でした。

学生全員が坊主になってその後のリーグ戦の試合に望みましたし。時代としてもそういったことが当たり前にあった良い時代です。

で、その試合後から毎日のように道場に来てくれるようになったのが当時の助監督です。

たしか助監督の案で練習終了後に 部でご飯と味噌汁を炊き おかずは部員持ち 練習終了後にレギュラーだけじゃなく部員全員が腹一杯に夕食を食べて 食べ終えたら 決められた時間に自宅に帰る。規則正しい生活をおくる。

体育会の学生でしたが 弓道部は部員全員が下宿生活だったので 春と夏の合宿以外は いわゆる同じ釜の飯を食べることはなかったのですが、大きなピンチのあと そういった生活で一ヶ月「同じ釜の飯を食って」リーグ戦を戦うことになりました。

その後 色々なミラクルが起きて3勝1敗でしたが 勝敗がもつれ込んで優勝しました。

当時も「同じ釜の飯を食う」という言葉はありましたのでそういう事を目指したんだとおもいましたが、自分が学生で当事者だった当時はあのタイミングでそういった判断や対処は出来なかったです。提案してくださった助監督のお陰でその後のミラクルも起きたんだと思います。

その後、自分が助監督のときにも 学生時代に経験したそういった試みは何度もやりました。

同じ空間で同じものを食べる事で一体感が生まれる。 これって もともと人類のDNAに組み込まれていることなんでしょうね。

コロナ禍で今はなかなかそういった事が出来ない状況ですが、また以前のように月イチで皆でご飯を作って食べたり そういった「同じ釜の飯を食う」そんな事をイッパイやりたいなと思うこの頃です。

ちなみに おもしろ飲料カンパニー の「カンパニー」という言葉の語源由来は 共にパンを食べる仲間 という意味があるようです。

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