気が付いても誰も何も言ってくれないし助言してくれない時代

最近 長年僕の中でモヤモヤしてたことが 一つ腹落ちした事があるので今日はその話をします。

実は このモヤモヤは もう数年続いてました。

何かというと

 リーダー陣とやり取りしている中で彼らが 上司の立場として部下に注意できてない なかなか指導できてない という問題です。同様に同僚同士でもなかなか気がついたことを言えないということです。

心理的安全性の高い職場を目指す と言いながら 何も言えないという問題です。


もちろん作業手順の明らかな間違いとかは指摘したり注意出来るんですが、ちょっと言いにくいことは 言わない。

それほど多いわけではないですが 「それ注意したら良いのに」とか「あのまま他の会社に行ったときに恥ずかしいよ」みたいなケースもやはりあります。それでも誰も注意できない。


インターネットの出現で「権威でコントロールできなくなってきた」という話を以前しました。答えがスマホの中にある事で 世の中がフラットになってきました。

先生と生徒・先生と親・会社では上司と部下・家庭でも親と子・スポーツの世界だと監督と選手・医者と患者・映画監督とスタッフや演者・プロと素人 昔は知識に大きな差があったので上下関係が出来て厳しく言えていたのが 知識に価値が無くなって来たので 良くも悪くも平等にフラットになってきました。

で、このフラットになったことでこの数年で何が起きてるか。。。

少し前に「社長になると誰も助言してくれなくなる」という話をしましたが 世の中がフラットになったことで 現実は 若くても誰も何も助言しない そんな世の中になってるようです。

職場では上司が部下に対しても何も言わない。家庭でもそうです。親が子供に対して厳しいことを何も言わなくなってきた。

ただ、僕達の時代はどうだったかと言うと 厳しい先輩が居て職場で中途半端なことをやってたり 態度が悪いと誰かしらに注意されてきた。指導されてきた。



家庭や学校や 人生どこかのタイミングで厳しい環境があったからセルフマネジメント出来なくてもどうにかなった時代です。厳しくされることで一定のラインまで世の中が引き上げてくれた時代です。

今は時代がホワイトになりすぎて 職場や学校でも厳しい環境が無くなってしまった。ちょっと厳しいとブラックと呼ばれかねない。


昔は妙な態度や間違った行動をすると誰かしら注意をしてくれました。ある最低ラインまでは育ててくれたんです。

今は誰も注意してくれないし教えてくれない。

上司でも何も注意しない時代になった ということです。

長年自分の中にあったモヤモヤが解決しました。

うちの会社は比較的世の中より少し先行してる部分もあってか 数年前から誰も何も注意しない。そういう風になってた。ということかなと思います。


去年 11月5日 イチロー選手が北海道旭川東高校を指導したときに

『指導する側が厳しく出来ない時代になった

酷だけれど自分達で厳しくするしか無い』と言ったのが色んなページで取り上げられてました。


気がついてても誰も何も言ってくれないし誰も助言してくれない。

そんな時代です。

自分で自分を厳しくするしかないですが、これは並大抵ではないなぁと思います。


コメント

このブログの人気の投稿

「小さな一歩が、大きな変化を起こす」と「千三つの法則」と「ハインリッヒの法則」

社員旅行2023 福井 桁違いに打ち砕かれました!

この10年間の我々の変化からの気付き